相変わらず修理のご依頼が毎日入ってきます。日々、ご相談させていただくグラブと
お渡しするグラブで出入りが頻繁でございます。
ご依頼内容につきましてはある程度パターン化しておりまして、その部分がどうしても
弱いのか 「またここか。。。。」 という具合です。全力をあげてバンバン修理に取り組んで
まいりますのでよろしくお願いいたします。
そのパターン化された内容をランキングにてパート②としてご報告いたします。
仕上がってオーナー様からのお迎えを待つグラブちゃん
①
ヒモ切れ・・・・1本から3本まで。これは本当に突然のアクシデントとして急を要する
場合もあって、出来るだけその場で施工します。1時間前後です。
②
親指付け根【A】部分・・・絶対ここなんです。回転するボールが擦れるのでしょうね。
内からあて革して縫い付けます。
③ ポケット部分と指股【B】部分・・・ここも多いですね。強い球を受ける場合は裂けますし
しっかりボールをキャッチする場合は薄くなって穴が開きます。
ある意味ここがそうなるのは正しいキャッチングの証拠です。
④ ウェブ下及びウェブ【C】本体・・・ボールの衝撃を直接受けるので仕方ないですね。
レースの穴から裂けていくパターンですね。結構修理
大変です。
番外編 ① 全ヒモ交換・・・緊急ではなくメンテナンスの流れです。イメージチェンジも
番外編 ② ヘリ革全交換・・・一番劣化する部分です。硬化してカピカピになったり、
擦り切れて欠損します。気にせず使われる方もおられる
一方、気分転換に好きなカラーも。薄革なので。。。
特別編 ① 裏革(平裏)全交換&指袋全交換・・・ある意味、手遅れとなった可哀そうな
グラブちゃんです。硬化してカピカピになってウロコ状に。
何故大切なマイグラブをここまで放置しているのか!
その代償は高額な修理費用に。事例多いですが、
球児先生の修理の得意分野でもあります。
特別編 ② キャッチャーミットの小指側の裂け・・・強烈にビリビリに裂けてしまいます。
それだけミットにかかる衝撃波は重いのでしょう。
悲惨な事故のようです。
以上です。修理屋から言わせてもらうと、上記の修理はパターン化しています。
メーカーさん、新品販売から数年経ったグラブの状態も研究されておられると思います。
何故、その部分の対策をしないのでしょうか?コストかかりすぎ?それとも修理して再利用
されることで、買い替えサイクルが長くなるから?
この野球業界をとりまく昔からの既得権益を守る風習なのか分かりませんが、なんとか
してあげてほしいものです。