グラブレースは弊店におきましてはかなり消費を致します。以前までは質と価格にこだわって
いろいろなところから仕入れをしていました。質が良ければ価格は高くなるわけで、業務用
として一級品を入れた場合、1本あたり500円~600円もしました。
(10本単位なので5,000-6,000円)
これでは商売としては成り立たない価格でもありました。無理してやってました。
仕入れ場所を点々とした挙句、現在に至りますが、最終的に落ち着いたのは1枚の革を
仕入れ、自前で裁断するということとなりました。1枚の革からは180㎝の長さが約100本
作ることが出来ます。そこにたどり着くまでは勉強不足であったため、間違った認識をして
いた部分もありました。そもそもグラブレースはグラブ製造専用の革から造られていた、
と思っておりましたがこれは圧倒的に間違いです。
レースはレース専用としてそれ用の革があるのです。グラブ用の革とレース用の革を比べて
質が落ちるとか異なった革などではありません。レースはとにかく、引っ張り強度が高くなくては
なりません。繊維の方向性や厚みも加味されますが、1枚の革としてはとにかくカチカチで
あるのです。グラブ用の革では引っ張り強度が弱く、伸びてしまうのです。
やっと落ち着いたレース事情ですが、野球業界の最大手である○○○さんが仕入れされる
革と同じもので、硬式用の革ですので、間違いありません。弊店ではこれを使ってレース
交換をしたり修理をしたりしています。軟式グラブであっても同じレースを使います。
レース交換につきましてはまだまだ申し上げたいことがありますので、パート②にて。
現在、在庫としてあるものは180㎝の状態のものがおおよそ1000本 焼きそば状態です
新しく入荷したカラーです ココナッツとなります
レース用の革です カチカチで尖っている部分に刺さると血が出そうです
レース用に取ったあとの残りの革です これはこれでいろいろと用途があります
下の写真はグラブ用の革です 寺田レザーです 柔らかく艶があってしっとりとしている一級品
です 修理はこれを使用しています 匠処 先輩にて