先日、ある硬式のグラブを買取させて頂きました。買取後はメンテナンスを必ず行います。
このグラブの場合は比較的タフなご使用をされておられた関係上、いろいろと見直しを
しました。当初から何か違和感があったので、これはさらに詳しく調べなければ。。。と思って
おり、ヒモ交換を目安にバラバラにしてみようと思いました。その原因はグラブ自体の重さ
であったのです。硬式なので、革が分厚い?グリス?中に砂や泥が入っている?などが
考えられましたが、計りで重さを計測したところ、なんと834g。取り回しが出来なかった
ことでしょう。守備力にも影響します。ちなみにヒモを抜いた重さです。
グリスがびっしりとポケット部分の裏側に敷き詰められておりました。
厚さは5mmほどあったと思います。はじめからこれだけの分量が入れられていたか、
後から注入されたかはわかりません。キャッチングが痛いからと言ってご自分の判断でドバっと
入れられたかもしれません。これだけ厚みがあると確かに痛くはないと思います。でも
これで守備に影響が出ると元も子もありません。グリスは本当に大切なものではありますが
だからといって限度を超えた補充は逆にマイナスです。ほどほどに。
過ぎたるは猶及ばざるが如し。グリスを除去してスリムになりました。726g。
ちなみに、中古に限ってですが、
そこそこ使い込んだ弊店ベースでの基準で「中古B」のど真ん中あたりのグラブについて、
70-80%ぐらいがグリスの枯渇状態で要補充
10-20%がちょうどいい塩梅で調整しなくていい状態
5-10%ぐらいがグリス過多またはダンゴ状、硬化していて要除去の状態
です。週1-2度の使用で3年以上をご使用の場合は硬式・軟式問わずメンテナンス
をおすすめいたします。車のエンジンオイルと同様です。宜しくお願いします。