さて、お店でたまにご質問を頂くことがあるのですが、結局、どこのメーカーがおすすめ
ですか?というシンプルなお尋ねです。弊店ではかなりいろいろな種類のグラブ
メーカーが入ってきますが、お客様もどれを選んでいいのかわからなくなってしまうのです。
いただきますと、『ウィルソンのウィルソンスタッフ』かなあ、とご説明することがあります。
いいグラブはたくさんあるのですが、判断の切り口が中古道具屋としては異なりますので
その理由を申し上げます。
そこで耐久性と使用感と価格面から判断します。特に耐久性はいわゆる【革】にかかわる
ところで、このウィルソンスタッフの革というのは素晴らしいものがあります。
ウィルソンスタッフにはプロストックステアレザーとセンシティブステアレザーなどがあります。
特に限定としてのプレミアムキップレザーは最高級品質です。きめが細かくしっとりとした感触
はずっと触っていたい気持ちになります。中古の場合は汚れ、型崩れ、キズなどがあって
メンテナンスを施しますが、他メーカーさんのグラブと質の違いを感じるのです。
革のきめが細かいので、お湯をはじきます。オイルの状態にもよりますが、革目が細かいので
すぐにはお湯が浸透しません。また汚れも革洗剤でゴシゴシすればすぐに落ちてゆきます。
この革洗剤を使ってブラシで革をこするといわゆる『革表面の銀面』がこすれて毛羽立ちが
目立ってザラザラ感が増しますが、多少の影響があるものの、なんとかもちこたえます。
この”もちこたえ”が耐久性なのです。
おすすめですが、タフなサード用としてもおすすめです。ご存じウィルソンの代名詞である
DUALの立体製法も使いやすさの一つで、ダブルのタマハミは汚れやキズにも強く、いつまでも光沢あるグラブとして使い続けることが出来ます。
価格面でもウィルソンの場合、型落ちを探せば新品が40-50%割引で販売されること
もあって、質のわりにはお買い得なグラブをチョイスできます。まるでメーカーさんの手先のよう
ですが、いいものはいいので仕方ありません。