弊店ご来店のお客様で比較的多いのが、初めてなのですがどんなグローブがおすすめですか？という

方です。なかなかざっくりとしていて雲をつかむ感じなのですが、初心者の方は大歓迎ですし、昔

少しだけ野球をやっていて、復活！というお客様も大大大歓迎です。そんな方には細かくお話しを

させていただき、ご納得の逸品と出会って頂いて、ニコニコ丸でお見送り出来ることが何よりスタッフ

一同、ハッピーなのです。

まずはお聞きすることとして、『ご予算は？』

次に恐らく軟式だと思われますが、『どこを守られますか？』

この2点です。そうすると大概は『予算は出来れば10.000円まで』

守備に関しては『おそらく外野か内野だと思う。わからない』とお答えいただきます。

お客様の中でのボーダーラインがあって、

この【10.000円】という壁がどっかりとそびえ立っております。

さて、そこで10.000円以内のグラブが「どないなん？」ということです。結論を言いますと、

ずばり【残念！】ということになります。

※新品・未使用品で尚且つメーカーが付けているタグの定価が10.000円以内の場合

なぜ残念なのかは分解バラバラにしてみるとよくわかります。一言でいうとグラブもどきの

高級なおもちゃという感じです。何がおもちゃちっくなのか、ということですが、使用されて

いるパーツに革があまり使われていません。見える部分はさすがに革(何革かはわからない)

ですが、見えない部分はおおかた合皮(ビニール)なのです。

芯になる素材のいわゆる「あんこ」もどうしても安物でいわゆるウェスを圧縮・固めたもの

となります。そうすると始めは柔らかくフィットするかもしれませんが、すぐにふにゃふにゃ

となってしまい、型を付けるなどということもできなくなってしまいます。ショップで簡単に

判断出来る方法として、手にはめてみて少し力をいれてパコパコしてみてください。

『ギシギシ』という音が出るものはＮＧです。以下が選定の際の基準です。

グラブを製造するにあたって、工程的にグラブはほぼ全て人力で作られます。

特別なものを除いて、組み立ての手間と時間は(熱を加えるアイロンもあるのです)安物・高級

であっても同じように手間暇がかかるものです。そこで差がつくものと言えば、使用するパーツ

しかありません。メインとなってくるのは『革質』です。ビニールか革か？この差は大きいです。

ざっくりと値段にすると例えば8.000円のグラブを買うかもう少し踏ん張って14.000円の

グラブを買うかで後々大きく変わってきます。この6.000円の差が2年3年と長く使える

か否かのボーダーとなるのです。10.000円という限られたおこづかいの中でのさらに上乗せ

はかなり痛い出費ですが、ご購入時のご参考になればと思います。

ちなみに、弊店では新品時で14.000円～20.000円ぐらいの価格帯のグラブは中古～新品と

あって、ランクにより異なりますが、7.000円ぐらいから15.000円ぐらいで買えます！