変態的好奇心が強い私は、結構な頻度でグラブなどを分解バラバラにしている。「どうなっている」?

という好奇心なので、とりたて勉強などという崇高な研究のつもりはない。しかし、いろいろなメーカー

のグラブをこうして触っていると、メーカーの考えている、というか方針やメーカーの経営状態まで

なんとなくわかってくる。ユーザーからの立場だと一言で、【愛情があるか否か】ということになる。

【愛情があるか否か】ということは使う側のことを真剣に考えて、品質第一なのか?ということでも

ある。もちろん、高くて質がいいのは当たり前です。そこそこの価格で勝負している、ということです。

海外外注(制作)であってもいいものがある。それはユニクロなどにみられる海外においての指導力や

管理力にあたる。中国で作っていて、初めはロクでもない縫製だったが、だんだんと質やグレードが

アップしてきたユニクロなんかをみていると良くわかる。

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グラブの型付けの場合、「アンコ」の芯となっている「プラスチック」に熱を加えて

変形させるのではと自分では想像しています。



さて、分解してみて今回は写真を撮った。軟式グラブとミットです。

分解すると本当に軟式と硬式では中身が違うなあ、と思います。ずばり下記4点です。

  1. アンコ(中綿)の作りがしっかりしているか。質が左右する。

  2. 革のグレード。薄さ、厚さも硬・軟で異なる。

  3. グラブレースの質。もともと紐として細く裁断する前の革の質。

  4. ヘリ革の選択。薄くて丈夫なもの。結果として革質となる。

     

ユーザーからみると単純に表現すると硬・軟の違いは「高級か安物か」「しっかりか手抜きか」

「玄人作か素人作か」という感じを受けます。販売価格で言うと、軟式の場合定価で

おおよそ10.000円を切るグラブは手を出さない方がいいです。めっちゃチャチです。

大手メーカーのグラブほどそんな感じを受けます。メーカーがどんな考えかはグラブを

分解すると分かると言いましたが、(メーカーの名前は出せません)少しだけ名前が知れた

中堅~3番手ぐらいのメーカーをおすすめします。マニアックすぎるのも個人の好みが

分かれますので差し控えますが、定価でいうとおおよそ15.000円~20.000円ぐらい

のものがいいです。20.000円を超す軟式も多々ありますが、例えば軟式ミズプロなんか

はとてもいいですが、そのぶん高い。当たり前です。いいグラブの場合、名前を出しても

大丈夫だと思いますので、例えば「ウィルソン」なんかはいいですよ。

 

長い目でみると結論として、硬式グラブを買って軟式で使用するのがいいかもしれません。

今後、軟式も硬いハードボールに変更されますし、硬式の硬さで玉はじきを憂慮しますが、

玉はじきしないまで、じっくりと型や柔らかさをご自分で育ててゆくことです。