高校野球が始まり、元気でピチピチとしたハツラツ高校生を見ていると、こちらも元気をもらえる
ので、見ていて楽しいし、力も入ってしまう。どこを応援するか!ということになってしまうのだが、
出身校もゆかりもない所ばかりなので、ひとまず、自分なりの勝手なイメージと先入観で無責任に
「こっち」と心に決めてしまうところがあって素人というか勝手な傍観者であるとつくづく思う。
今週からは「甲子園」にも足を運んで生の応援と緊迫感、臨場感のある実試合を見ようと思っている。
話はここから脱線するのだが、シーズンになると足繁く、タイガースの試合を見に行く。
関西というか大阪(尼崎含)なのではっきり言ってファンたちの「ガラ」はあまりよろしくない。
それは【ヤジ】ですぐにわかってしまう。アツいこと、期待への表れや失望からくるものなので
気持ちもわかる。昔の南海球場と比べるともちろんお行儀は格段に良くはなっている。が、
「コラー あいつドツボやなあ、帰ってへーこいて寝てろ!」などとのたまっておられる。少々酒
も入っている。今日は「ドツボ」の日やわあ。あかん、「ドツボ」にはまってしもうた。など、
この言葉を連呼している真っ赤なヒゲぼうぼうのおじさまが昨年末に球場でヤジっていたことを思い
だす。この「ドツボ」という単語は関西独特なのか?は分かりませんが比較的普段から使う。
「どつぼ」=「土壺」と書いて「野壺」を指すと思いますが、この「野壺」って何か今の若い衆は
見たことはないと思います。いわゆる「肥溜め」というやつで、人の糞尿を発酵させて肥料に使うのだ。
畑の脇にあって直径1m前後の井戸のような形状で、間違ってここにはまって落ちてしまうことを
=どつぼにはまる、ということになります。どうなってしまうのかはご想像にお任せしますが、
ただでは済みません。一生、子供たちの間ではあだ名をつけられ、いじめられますが、何より発酵
温度は70-80度ぐらいまで上がりますので、危険です。よく石を投げていたずらしてました。
ちなみに、「タンツボ」というものも20歳ぐらいまでJR(国鉄)駅の至る所で見かけました。
今はまったくありません。ホーロー製の「工」と赤字で書いていました。「痰壺」にストローを
差し込んで飲めたら100万円!などとアホなことを言っては想像して、気分が悪くなっていました。
しかし、どちらもその当時はなくてはならない大切なものであることは大人になってわかるのでした。
「痰壺」は結核防止の為で、飛散させない配慮からでした。あの当時は電車内でタバコも吸えましたね。
ルールもあいまいで、混沌とした猥雑な昭和50年代でしたが、おじさんたちにとっては、懐かしの
昭和青春時代でした。