野球に勤しんでいる君たちは、毎日練習練習で体と技術を鍛練していることと思います。
上手くなる為には、絶対にかかせないしんどいことではありますが、何事も同様で、
何をするにも「継続は力」です。商売に関しても実は同様で、やはり鍛えなければ
いわゆる「勘」が鈍り、いい話をのがしてしまったり、落とし穴に落ちてドツボに
はまってゆきます。私は商売の基本を実は「フリーマーケット」や「ガレージセール」
で鍛えられました。ここが原点であり、お客と店主のやりとりが最もベーシックな形で
繰り広げられるステージだと考えています。まあ、野球で言えばノックやキャッチボール
と同様です。それはどうしてか?下記にてお客と店主の会話を述べます。
場所は大阪・エキスポランド跡地でもある万博公園の広場です。300ブース~600ブース
まで出店規模は日本最大級です。(常設として) 一時期、ヤフーや楽天のオークションが
盛んなころは(約10年前) 「フリーマーケット」や「ガレージセール」は見向きもされなく
なり、お客より出店者の方が多く、閑古鳥が鳴いていましたが、いまや復活、盛り上がりを
みせ、かなり盛況している状態です。
人や車が映っていますので、念のためボカシを入れています
出店商品には大きな値札を付けて表示している状況です。
お客 「あのなあ、これいくらやねん?」 大きな値札を見ないふりして値段を聞く
私 「あっ、そこに値段を付けてます」
お客 「だからこれじゃーなく、いくら?」
私 「えーと、○○円ですね」 とぼけて値札価格を言う
お客 「だからぁ、いくらになるねん、てゆー話」 値引き交渉開始!
私 「うーん、値引きってことですねェー」
お客 「そう、まけてくれるんやったら、買うわ」
私 「厳しいこと言うわ、めいっぱいでやらせてもうてますのに」 ジャブをかわす
お客 「ほんで、いくらまけてくれるん?」
私 「よっしゃ、頑張って勉強して○○円はどうですか?」
お客 「そんなん、へのツッパリにもならへん。もっといってや」 ストレートパンチ炸裂
私 「ほんなら、○○円にしときますわ」
お客 「よっしゃ、わかった、」「そんならこれもおまけでつけといて」と別のものを
どさくさに紛れてゲットを試みる。
私 「これも売りもんやから、ついでに買うてください」「特別に安うしときます」
お客 「うーん、しゃーないなぁー」 財布のヒモをほどく
大阪漫才ではなく、オッチャン対オッチャンの対決シーンです。正味なのです。
見ていて、聞いていて、どっと疲れる方も多いと思います。でもこれがキャッチボール
なのです。こっちも疲れますし、これが商売で鍛える、ということです。
人と人の呼吸というか間合いがあって、勝つか負けるかは、その時の掛け合いで決まる
のです。うまく間合いをつかめ波に乗るとすいすいと話が弾み、商談成立となります。
これはどんなビジネスシーンでも同様で、結局億単位の交渉でも同じだと思うのです。
要は人と人がぶつかり合う話し合いが基本なのです。