街を歩いていると、いたるところで金木犀の香りが漂い、ああ、今年もこんな
季節なんだなあ、と感じます。少し前は銀杏のうんこ臭でしたし、もうコスモス
も咲いているのでしょうか。コオロギの鳴き声もかすかに弱くなって、そろそろ
寒い季節に突入しますね。ところで、土がある場所で「 ジーーーーー」と鳴いて
いる声を聴いたことはないですか?実はあの主は「おけら」なのです。
金がなくなったわけではありません。「虫」というか「ミニモグラ」という生物です。
モグラなのに空は飛ぶし、泳ぎもします。一応昆虫です。ミミズが鳴いている
わけでもありません。かわいい昆虫で、そっと握ると掌で必死に穴を掘り、
こそばい思いをした人気の「虫」です。虫系列の話で、強烈な印象に残るものも
います。その名もズバリ「屁こき虫」。本当に実在するのです。屁をこく虫が。
「ぶりっ」とこけば臭いのなんの。しかもやけどするぐらいその屁は熱い!
「おけら」を探していて、同じように土の中にいるヤツなのです。
敵とみなせば(危険が迫れば)お尻を相手に向けて一発かまします。
何度となくコイツに屁をかまされたことか!ちゃんと正式和名があり、
「ミイデラゴミムシ」といいます。
野球を愛する硬派な君たちは、虫を怖がってはダメです。たとえゴキブリ
が出現しようとも、「キャッ」と飛び上がっては男が廃れます。
そっと手を差し伸べ、外に逃がしてやりましょう。本日は虫の話となりました。