グラブの型付けにとって大切な部分は「グラブの関節を作る作業」と言われるほど
手の指の関節に合った折り曲げがキモであると思います。他にも大切な部分として
「ウエブとそれに関連するレース」があります。
もちろん、グラブ型付けマニアの貴方であれば、あたりまえやん!と思いますが、
意外と見落としする部分であります。
最近の型の傾向として2-3年前から少し変わってきましたね。ヒンジの折り曲げ
をメインとしてそこから捕球面上部に沿って関節を作ってゆき、ウェブ下ポケットの
少し左気味にポケットを作ってゆくやり方です。その際には極端になると親指の
関節は放置してカチカチのままで折り曲げない作り方です。
この方法では小指の利きというのが重要なポイントで、ヒンジの小指側の方が
しっかり折れていなければなりません。指2本入れで力を伝えるキャッチングも
流行りです。
なのであります。写真を見るとわかりやすいですが、ウエブも同時に十分にほぐして
あげなければなりません。また、ウエブを構成する周りのレースも柔らかくほぐして
あげなければいけません。ウエブの上部でくるくるとレースを巻いていますが、一般
は全部巻きです。小学高学年(少し握力がある)はくるくる巻き半分、小学低学年
(握力ない)くるくる巻きなしです。この「なし」のウエブですが、柔らかく、開閉がかなり
スムーズとなります。
小指に力が入るキャッチングとなると逆に一番遠い部分
としてウエブの上までその開閉パワーを伝えなければしっかりと閉まりません。
ウエブやレースが硬いと小指に力をいれてキャッチングした時の開閉動作が同時に
連動せず、ウエブを含むポケットから上の閉じが微妙に遅れてしまいます。
文章でイメージをお伝えするのは難しいですが、要するにそうなんです!
なので、型を付ける際はウエブとそれに関連するレースもしっかりとオイルを塗って
揉みほぐしてあげてください。宜しくお願い致します。