軟式コンポジットバットの取り扱いについて、愛好家の方へ現状をお伝えしたいです。

ツイッターなどを拝見していると、コンポジットバットが完璧に折れた、曲がったなどと

投稿されておられる方がおられます。めったにないことで、にわかに信じがたい出来事

ですが、実際に起こりうることですので、どうかバットさんにも愛情を注いでください。

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先日、店頭にて買取を致しましたバットですが、内部に小さなブツブツの硬い異物を

見受けました。何だろうと触ってみると、どうも石()がたくさん入っています。

このバットは打球痕がすごかったので、わからなかったですが、よく見ると表面の

ビニールが少し破れていて(2㎝×2)、そこから侵入した模様です。

その部分をペロンととめくってみると、下地であるウレタン部分も少し硬化が始まっています。

茶色く硬くなっているのです。こうなると修理・修復は不可能なのです。

 

コンポジットバットの表面(ビニール)は人間で言うと皮膚と同じです。この皮膚があるから

ウィルスやバイキンから身を守ってくれるわけで、皮膚がめくれて(怪我をして)そのまま

治療しなければ、化膿してえらいことになります。バットも同様で一旦怪我をしたら

自己治癒力がないバットさんはもう、使えなくなってしまいます。今回もビニールを

一旦剥がして砂や石を除去して再度ビニールを張り直したら。。。。という気持ちがあって

やってみますが、もちろん絶対NGです。なんかもったいなくて。つらいです!

ビニール破れ→水・異物が混入→ウレタンが腐蝕→全体に広がる→打撃の衝撃で

折れる というシナリオが成立してしまうのです。

 

現実、折れるということはありますので、出来る限りバットをいたわってやってほしいのです。

高級=センシティブな構造ですので、バッターボックスでボールを打ったら、そっと横に置いて

素早く1塁にかけてください。でも、いたわるようにそっと置いていたらヒット性の当たり

であっても1塁に走るまでにタッチアウトされそうですが。。。。ムズカシイ!