最近のお店での傾向。やけにシューズやスパイクが売れ出してきた。しかも特徴的な
ところとして1,000円未満のジャンク品に近いスパイクがどんどん売れてきた。
段ボールにぐちゃっと入れていたものがスカスカになってきたので、何人かのお客様に
『何故、こんな(→売っていてこんな!という言い方はないのだけれど)スパイクを買われ
るのですか?』と質問をしてみた。返ってきた答えが意外なものだった。
『仕方ないから、1回だけだから、これでも十分です』と。まだ意味が分からなかったのですが
よくよく聞くと、チームで野球をするから野球をあまりしたことのない貴方も無理やり参加
すべし!という指令からだった。コロナでメンバーが足りないのである。本人は積極的では
なく、お金もかけたくないのであります。
この1年半、野球は疎まれてきました。野球というのはチームスポーツであり、密を作り出す
スポーツであります。円陣を組んでノーマスクで『しまってゆこうぜ!』とやった日には全員、
一発で濃厚接触、クラスターです。特に第4波、5波は大阪にとっては厳しい状況で
コロナがどれだけ多くのチームの解散に追い込んだか。。。たくさんのヘルメットやキャッチャー
防具、審判防具などチームにとって欠かせない道具の買取をさせていただいたことか。
買取屋ではあるけれど、この類の買取は全然嬉しくなく、またか、とため息が出るほどでありました。
(ここのところはチーム解散が落ち着いています)
しかーし!でありますが、ここにきてその異変が。無理やりでもいい、野球をしましょう。
キャッチボールをしましょう。素人でもいい、ボールを受けたことがない人でもいい。一時、
野球人口が激減したことを考えると、なんでもいいから少しでも盛り返してほしい。
『仕方ないから、1回だけだから、これでも十分です』と言っている、そこの青年くん、いっぺん
とことんやってみなはれ。そして体を動かす気持ちよさ、チームプレイの素晴らさ、バットで
ボールを打った時の爽快感にどっぷりとハマってしまってください。そして抜け出せなくなるほど、
アリジゴクのように休日ごと友人を巻き込んで公園で野球をしてください。ヌハハハッ。
『ありがとうございました』とお客様の背中へ声かける言葉の裏には【一縷の望み】が詰まって
おります。さわやかな秋晴れの下、レッツ プレイ ベースボール。