価格と品質はおおかた比例してくるものです。それは毎日ピンからキリまでを見て触って

分解して修理しているものからすればいつも実感しております。特に経年数よりも実使用

回数でたくさん使えば使うほどに『いいもの』と『そうでないもの』の差は出てくるものです。

そこで、プロからのアドバイスとして、【キャッチャーミットだけはそこそこのモノを買っとけ!】と

言わせて頂きます。

 

でも、いいものをどうやって見分けるの?野菜だったら切り口を見たり魚だったら目を見たり

で判断が出来ますが、グラブやミットは革の質やましてや中身なんかはわかりません。

さて?それは私たちもわかりません!でもあえて言うと細かな部分で3点。ヒモ(レース)

ヘリ革・平裏を見てください。3点ともちゃんとした革を使っているか?となりますが、ヒモは

硬くない柔軟性があるもの、ヘリ革はビニールでないもの、平裏は羊や豚革を出来るだけ

避けて(もちろんビニール系は論外)普通の牛革を使っているものを。。。。

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              上がニードルフェルト 真ん中が純フェルト 下が理想のアンコ


でもこれらは当たり前の基準で、素人的にもわかります。価格で言うと
1万円を切るもの

に多い傾向です。『私たちもわかりません!』とは中身のつくりなのです。特に【アンコ】が

基準となるのです。このアンコもざっくりと2種類ありまして、

1.     工業用のニードルフェルト (グレーの色が多く糸くずや色々なカラーのフェルトが混ざる)

2.     純フェルト(ホワイト系の1色 同一の素材でできていて頑丈できめ細かい)

1は安価で主に軟式用に使われる。クッション性はよく、柔らかくて使いやすい。

2は高価で主に硬式用に使われる。硬くて頑丈。耐久性は抜群。

 

キャッチャーミットは投手が投げるたびに1球ごとに球を受けます。当たり前ですが。

この使用頻度はとびぬけていて、内野・外野のグラブとは比べ物にならないぐらい大変です。

軟式用の価格的に安いものはアンコがニードルフェルトで出来ているので、はじめの頃は

柔らかくてキャッチしやすいですが、ものの半年1年と使うと、中のアンコが砕けてきて

モロモロに解けて形が崩れてくる傾向です。このフェルトが崩れるともう修理は困難ですし

受けると痛くなったりポケット部分が薄くなったりでキャッチング自体が出来なくなってきます。

このような理由でキャッチャーミットはそこそこいいものを選んでほしいのです。

耐久年数は『いいもの』と『そうでないもの』で倍以上。そう考えるとはじめからいいものを

買われた方がかえってお得であるのです。目安はただ1点、価格だけ。軟式ミットだと

2万円~3万円までぐらいです。硬めのミットがいいですね。では。