買取をさせて頂くにあたり、その商品の詳細データを頂くことがありますが、ご説明には

「限定品」「限定版」という言葉がよく使われます。また、メーカーさんからの売り込みで

「限定品」「限定版」という触れ込みでプッシュされてこられます。そもそも限定という言葉

は『この時だけ造って売れる、売れないなかかわらず、追加で製造はしませんよ』

というメッセージであり、実はその商品価値を高めてユーザーの購買意欲を刺激して、

その反面、売れ残りや在庫過多にならないよう調整し企業の負担が軽い割には効果が

大きく、常套手段とし何でも彼んでもこの言葉を付けようとしています。

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                               ※こちらのグラブは限定とは関係ございません
 

この業界に入ってから、この言葉には凄く違和感を感じておりました。

それははじめて行ったメーカーさんの展示会でした。現在はこの展示会を通してメーカー

さんは半年(6ヶ月前後)単位で受注を取っておられます。この展示会でサンプルを

見てこのグラブを〇〇個欲しい、という具合の注文方法です。展示会の半分ぐらいは

「展示会限定」とか「限定品」とかの売り込みです。もちろん、年間を通じての通常

商品も多々ありますが、限定品をプッシュされます。この時点で発注して、入荷は

半年後。。。。半年後なんて誰がその時点での売れ筋や売れ行きを想像できるのか?

と常々思います。忘れた頃に入ってくる新入荷。。。。違和感満載です。

 

メーカーさんからすれば、展示会でキッチリと数字の注文をとれば、その分だけ工場に

発注してその分だけを売り切れば、不良在庫もなく、売り上げの見通しも立ってリスク

はありません。その際に限定品という装飾語をつけて価値を高める。。。。

小売店とユーザーさんはおいてけぼりでメーカーさんの都合だけで業界が動いているようで

ならないのです。あくまで私が感じることですが。

もちろん、シリアルナンバー付や限定〇〇個のみの製造などとキッチリと謳っている本物

もあります。でもあまりにもこの言葉に踊らされるユーザーさんも多く、そのところを

ご理解されてご納得いただいて購入していただきたいのです。それでは、今回は

ボヤキになってしまいました。