今日からプロ野球が始まります。ワクワクウキウキでかなり楽しみにしています。

開始時間が少し早くなったり、9回までとなったりでルールも変わりますが、プロ

野球を見ることが出来るだけでもシアワセでハッピーなのでございます。

 

さて、突然でございますが、

グラブのポケット部分に1㎝程の点点のシミ、見かけたことありませんか?

例えばドナイヤさんやウィルソンさんのグラブでは良く見かけます。分解してみるとそれが

何なのか合点がいきます。グリスであります。グリスはご存じの通り、グラブには必要不可欠

なものでして、革と革を接着する役目もあります。通常グラブの場合、表革と裏革の間に

ダイレクトにバターを塗る形でべったりと塗ってから綴じております。しかしながらメーカーさん

やそのレーベルによってはポケット部分にピンポイントで厚みをもたせるためにわざわざ薄い

柔らかい1枚の革を入れているのです。その革には穴をあけていて表面と裏面を接着させ

るためにグリスを塗っており、その穴から染み出るオイル、というわけです。

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グラブを分解すると、そのメーカーさんの意気込みや愛を感じることが出来ます。

目に見えない部分でしっかりと造りこむことで操作性やフィット感が向上してくるので、この

中敷きのような追加の薄い革はまさしくメーカーさんのちょっとしたスパイスでもあるのです。

ですので、ポケット部分の1㎝程の点点のシミはいいグラブの証でもあったりします。

ちなみに、弊店でも革入れ補強という修理をする際はこの中敷きの革を入れて、グリス

でサンドしています。軟式仕様→硬式仕様への対応もこの方法を使います。

普段は気にせずグラブを使っておられることでしょう。でも少しだけじっくりとご自分のグラブ

を見てみて、なんでだろう?と疑問に思うコトもあるかもしれません。