グラブの型を付ける方法としてまずはグラブを加工しやすいように下準備をします。

それはいわゆる【湯もみ】【スチーム】【スプレー】【水】【オイル】であったり、または

【素で何もしないでいきなり揉みこむ】などいろいろな方法と過程があります。

 

どれも一長一短のトコロがあって、例えば湯もみ型付けであったら、シミが出来たり

乾燥後はヒモ(レース)が固くなって切れやすくなったりします。こんな副反応を

抑えながら、実用的に簡単に型を付けることが出来ないか、日々研究を重ねて

おります。そしてある程度、目途がつきはじめているのです。まだまだ実験をして

(特にイエローが難しい)サンプルを作らねば結果が出ませんが、球児先生ブレンド

オイルはもうちょっとで完成です。まだ失敗もあります。

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この球児先生ブレンドオイルですが、

90%が60度前後のお湯です。プラスしてスクワランオイルをブレンドし、革が柔らかく

なるように革専用の柔軟剤もブレンドします。あとローションも加えます。万能オイル

です。これだけでは混ざり合わないので、界面活性剤を少々入れてミキサーで

思いっきり混ぜます。そうすると全てが混ざり合って乳化してきます。このオイルで

グラブ全体を漬け込みます。20-30秒漬け込むとサッと上げて乾燥です。

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写真は元の何もしないグラブ→オイルに漬け込んだ直後のグラブ→乾燥後のグラブ

となって時系列に並んでおります。グラブが柔らかくなってあとはトントンマシーンで

叩き込んで型を作ってゆきます。自分が課題としたのは、水分ではなく、薄いオイル

成分をグラブ全体に満遍なく浸透させることでした。そうすればグラブの革を傷めず

うまく型が付くのでは、と考えた結果です。寿命も長くなると思います。

 

これが将来、球児先生の本流になるかどうかはわかりません。飽き性なので、

ある程度達成してしまったらもう見向きもせず、忘れてしまうかもです。

そもそも、マニアチックな性分ですので、こうやっていることが楽しいのかもしれません。

それでは、失礼します。


※この写真は失敗作です。綺麗なイエローだったのに新品で高いグラブで

あったのに。。。。。オイル成分が強すぎてヒモがヤワヤワ、手首バンド部分のラベル付近

は黒くなってしまい、全体的に鮮やかだったイエローが中古の使用済みグラブとなって

しまった。トホホでございます。
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