年末・年始の営業につきまして
2020年1月1日
上記2日間のみビルメンテナンスの関係でお休み致します。
それ以外の日は通常通りの営業となります。
(お昼12時~夜21時まで)
【グラブをオーバーホール】する、という言葉と作業内容もだいぶ野球をされる方の中では
認知されてきたと思われます。もともとは【サンスポーツ取手本店】の社長である
寺田さんが数十年前から始めたグラブの加工作業でした。当時、全くの素人であった私と
球児先生のスタッフは、寺田社長を訪ねてはいろいろとご指導を受け、師匠として
教えを乞いました。おかげでだいたいの作業は出来るようになって、今に至ります。しかし、
毎日が修行で、今もコツコツと切磋琢磨しております。
先日、オーバーホールをしたものを引き取って欲しいとのことで、サンスポーツさんからグラブ
が何点か送られてきました。理由は分かりませんが、そのグラブをお受けして、久しぶりに師匠
である寺田社長の『作品』をじっくりと拝見しました。やはり素晴らしい出来であります。
一番は染色技術だと思います。グラブの修理やメンテナンスをするところはたくさん見受けますが
染色をするところは数が少なく、それだけ高い技術が必要であります。
難点は全体を染めてしまいますので、全てが同一の色となってしまいます。またハミダシも一緒
に染まってしまいます。カラーは限定されてしまいます。例えば黒から赤や黄色は無理です。
おすすめはかつてのグラブのカラーであった同色を染め直すことです。
今回は2個のグラブのお写真をご紹介しますが、雰囲気からしてかなり気合と年季が入っていた
であろうボロボロのグラブの再生だと思われます。両方ともヘリ革交換とグリス補充に染色、
全ヒモ交換です。特にアサダスポーツのグラブ(左用)は平裏全交換、指袋一部交換、指かけ
交換とフルコースです(オーバーホール代金にプラス加算されます)。
ほとんどグラブを造り直した感があるにもかかわらず、自然な感じはさすがだなあ、と思います。
洗浄したにも関わらず、革がしっとりとしていて、革にザラツキないところもポイントです。