今度はヘルメットの解体なのです。ヘルメットを解体するシーンはなかなかないと思われますし、

こんなことをしてしまう業者もいないと思いますが、ついつい「お年寄りの野球道具」を手に

とるとやってしまっているのです。ちゃんと病気を治して社会復帰させてあげるよ!という気持ち

なのです。今回のヘルメットは経年数・使用頻度どちらも高く、結構年季が入っています。

なので、手術も少しだけ大掛かりとなってしまいます。立派に治癒して社会復帰デビューしても

販売価格自体は1.980円~2.980円ぐらいまででしょうから、手間暇かける割にやはりこちらも

効率が悪く、「商売としては何をやっとるねん!」という感じなのでしょう。最初と最後で

またもやビフォア‐・アフターでお写真を比較頂ければ分かり易いです。ピカピカに磨いております。P1070075
こんにちは。よくぞ球児先生に来ましたね。このヘルメットは球児先生に出会えてラッキーです。これからあなたは
生まれ変わり、そして第二の人生を謳歌できます。球児先生の保障つきなのです。
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ここのスポンジ劣化はヘルメットでは大変よくあるパターンです。分解しますので、その際にもう取り替えをして
しまいます。この裏側あたりのスポンジは溶けてきています。
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よくあるパターンの劣化です。これはこれで対処方法があります。一旦すべてのモロモロをはがしてツルツルにして
しまいます。その後は液体のウレタンを再度塗りなおします。
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頭蓋骨の裏側です。裏側からもプラスチック部分に損傷がないかチェックします。耳あて部分の劣化が痛々しいのです。
あとで直してあげますからね。
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脳味噌が取り出された。ヘルメット本体からこの脳味噌を取り外すのにはちょっとしたコツが必要だ。
割れ・欠け・ヒビが入っていないかチェックする。管理番号シールが張られているが、メーカーさんは
責任をもってしっかりと造る、ということに取り組んでおられます。

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まわりの淵についているヘリ革のようなスポンジクッションは劣化が進み、半分溶けていた。さらに臭いも発していたので
全てきれいに取り外した。同様のものを新しく取り付ける予定です。
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発砲スチロールの上にさらにクッション性を高めるために不織布のシューズのソール生地と同様のものを接着
している。手が込んでおりますなあ。
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完成!パチパチ。色・艶とも申し分なし!一番上のはじめのお写真と比べてください。ピカピカに磨いていますよ。
これで誰かに引き取ってもらえる準備ができました。誰か買ってあげてください。よろしくお願いいたします。