意味がわからないですね。

30年という経年数を重ねた新品・未使用品』と『5年以内の経年数だけど集中的に使用した中古品』

を分かり易く具体的に数字を入れて比較してみました。『例えば、仮に』なのでケースバイケースです。

異なる状況も多々ありますので、お含みおきください。

 

弊店はいろいろな方法で全国からグラブやバットなどの野球用品を買取りさせて頂いておりますが、

一部は同業者の方からの在庫処分品も頂くことがあったり、個人様から買取りしたりとなります。

特に前者の場合は経年数が高い場合が多く、新品・未使用品でタグが付きますが、2030年経過した

ビンテージ級が多くなります。後者の場合、比較的新しいモデル(例えば古くても1世代前のモデル)ではあるものの、結構集中的に愛用されたグラブ(あきらかに中古です)を比較した場合、どちらを

選択するか!ということです。

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好みと使用目的によりますが、弊店が推奨しますのはズバリ『古くない中古』であり、

『愛用された中古グラブ』なのであります。理由は簡単であります。昔の革の質と最近の革の質は

どう比べても技術革新の差があって全く違うものであることが理由です。

特に顕著で分かり易いトコロがグラブレースとヘリ革です。グラブレースは兎に角薄くてヤワです。

水に濡れれば一発でカールしてカピカピです。ヘリ革もひどいものがあって、指で強く擦ると

剥がれるというか溶けるというかベチャッと手についてしまいます。昔はテキトーな質であっても

作れば売れていた時代ですし、クレームを入れるお客様もいません。競争がないと技術力も弱まり、

結果としていいものが生まれません。革も薄めで痛いです。手にとってはめるとギシギシと音を

たてます。

 

一方、最近は革の値段が高くなって質が落ちたといわれます。

しかしながら作り手側から見た現在の革は良く、ユーザーであるグラブ職人はいつもいい質の革を

求めておられます。海外製もだんだんと技術や質が向上しています。いい革は健在なのであります。

その最近のいい革で作られたグラブはやはりしっかりしていて、丈夫です。革も厚いです。

ステアやキップでもちろん差はありますが、使い込んだ革は安定していて落ち着いています。

極度に使用したものは別として、ある程度こなされたグラブは手にフィットしますし捕球も

バッチリです。このような理由により【古い新品VS古くない中古】は完全に古くない中古に

軍配ありです。中古は無理!と言う方向きではありませんが。