アメリカからグラブが届いた。つい先日はアメリカのグラブマニアの方から30個ほど
お売り頂き、これで合計50個ぐらいのUSAグラブが入荷したことになります。
海外製のグラブにつきましては一般的には『軟式』が存在しませんので、硬式かソフト
になってしまいますが、価格・質を考えて軟式として適正と判断する場合は『軟式』
として販売しております。
主にローリングスやミズノがメインとなります。特に現地のローリングスは重厚感が
あって革も分厚く硬く、武骨な感じとなりますので使う人が選ばれるグラブであるかも
しれません。ただ、USAといっても純粋にメイドインUSAではなく、多種多様な国
で生産されていたりもしますので、イメージが先行しがちですが。
海外製を扱うにあたってはいつも思う『なんとかならんのかぁ!』という気持ちがあり、
いろいろと経費が掛かりすぎて純粋に価格に相当するいいものをお届け出来ないこと、が
腹立たしいと思います。
例えば【革の靴】を海外から1足輸入しようとします。仮に本体価格が現地で買った場合、
20.000円だったら、関税は購入価格の30%または4,300円のいずれか高い方が選択されます。
また国内に入る時には消費税が加算されます。もちろん航空運賃は別ですので、
これに運賃も加算されるといくらになるか?です。ざっくりとおおよそ30.000円強の
仕入れとなってしまうのです。これが仕入れ価格なのでいくらで売るか?となってしまいます。
仮に10.000円の粗利を考えると売価は40.000円に。。。。。現地で20.000円が倍になって
しまうのです。質と価格が見合いません。もちろん輸入品というブランドステイタスはたっぷり
存在します。これは分かり易く【革の靴】で例にとりましたが、グラブの場合はもう少しだけ
関税はゆるく、それでも12.5%きっちりとかかります。兎に角、革は輸出入が大変な代物なのです。
世界からいいグラブをそれなりの質に合った価格で!と常々考えておりますので、むやみに
高くなってしまうことは避けたく、かといって質を落としすぎて(いくらでも粗悪品は存在します)
安かろう悪かろうでは魅力もありません。今はかなり後ろ向きな受け身としか言えませんが、
環太平洋パートナーシップ協定(TPP)で関税がかからなくなることだけを期待するしか方法が
ありません。そしてこれからもいろんなグラブに出会えたらと思う次第です。