某大手新聞社が取材に来られた。野球に関しての記事を掲載する予定らしく、

いろいろと情報を収集しているそうです。普段はプロ野球なども取材されて

おられるらしく、野球というスポーツの将来を憂う思いも強く、将来

の状況を心配しておられました。

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取材のテーマは野球とお金にまつわる問題で、ひいては経済格差が及ぼす

球児たちの環境について調べておられました。

部費の乏しい公立校や経済的に厳しい球児たちは、

どのように用具を揃えているのだろうかと思われたそうで、

「中古でいいから安く買い換えたい」
「遠征費や部費が高くて野球部を辞めるから売りに来た」といった事情の球児

がどれぐらいおられ、どのような環境なのかを知りたい、とのことでした。

 

もちろん、そのような方もおられると思います。詳しいことはお伝えしていませんが、

『一杯のかけそば』的な「清貧の思想」を想像されておられたのかもしれません。

実際はそのようなことはあまりなく、切迫した経済状態なので中古しか買えない、

ということは現実的にはないに等しく、『単に安いから』『中古でも抵抗がないから』

『型が付いていて即使用出来るから』といった理由からご利用されます。

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確かに甲子園で無名の公立高校が出場すると応援したくなってきます。

野球道具を揃えるのにも、遠征試合するのにもお金がかかり、親御さんの頭は痛い

ばかりです。しかし、だからといって野球よりもサッカー・水泳の方が安上がり、

という発想はないですし、辞める理由にもなりません。

 

なので、ご期待されておられた記事を書くには根拠も乏しく、せっかくお時間を

さいて入念なお話をさせていただきましたが、あまり参考にならず、申し訳ない

気持ちとなりました。

野球人口の減少については私の持論としては憂う部分もありますが、そこまで

深刻にとらえておらず、全体のパイはアピールの仕方やブームを作ることによって

まだまだ広がると思っております。少年野球の人口減少だけをみるのではなく、

かつて野球をやっていて辞めた304050代のおじさんプレーヤーのピラミッド

底辺をもっと見るべきで、野球の黄金世代の復活がカギになると思っています。

もちろん草野球ですが。

それが子供たちを引っ張る原動力にもなるのではないでしょうか。