年に1度のメーカー各社が集まる展示会へ行ってきた。あいにく私自身はインフル攻撃に

撃沈中なので代わりに特攻隊長に代役を頼んだ。帰ってきて詳しく話を聞くにつけ、完全に

愚痴になってしまうが、今後の希望と期待を抱きつつ辛辣な感想を述べたいと思う次第です。

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弊店も何社かはメーカーさんと直取引があるので、ぜひ来てほしいと招待を受けていました。

ひとまずは全国から来られる各プロショップのオーナーさんとお見知りおきになれればいいかな、

とも思っていたので、名刺を大量に持って行き、手裏剣攻撃を目論んでおりました。いろいろな

写真なども撮って、『こんなんだよ』と皆様にもご紹介をする予定でいました。

 

結果としては全てがアウト!でやることなすことが裏目に出て、会場では浮いてしまう結果と

なりました。そもそも中古やアウトレット専門の店などは業界からすれば『うっとおしい存在』

であります。なので、名刺は配ってはダメ!写真もダメ!人と話すな、聞くな、動くな、帰れ、アホ

という雰囲気がだんだんと強くなって完全にマークされてしまいました。トホホとなっての退散と

なりました。

 

展示会というのは来年(1年後ですよ!)の新作や限定品を発表、予約する会場でありまして、各

オーナーさんは売れるかどうかわからないのに1年後の仕入れを予測して『う~ん、この品番を何個』

とかを予約しています。確かにデザインや機能性は進化してそそるものがありますので、ほしい人

はほしくなると思います。メーカーさんの営業部隊はここぞとばかり、オーナーさんへ言い寄って

います。それを第三者的に冷静に見ていてすごく違和感を受けてしまいます。

 

もうメーカーさんは一切の余分なグラブなどは製造しません。見切りや予想といった不確定な要素を

全て排除してノーリスクで注文があった分のみを受注生産してゆきます。一方、プロショップさんは

『う~ん、この品番を何個』と頼んでしまったからには全部売らねば赤字となります。完全にリスクはお店側に。。。。
しかも高い掛け率でほぼ現金買取りです。しかしよく考えるとショップにリスクを背負う形となって販売能力が低下して
注文は控えるようになります。そうするとブーメランでメーカーの予約に跳ね返ってきます。メーカーさんも弱体して
しまうということになってくるのです。このような動きはここ2-3年で特に顕著になってきました。

 

実は今回のような大規模な展示会は今回で終わりです。そうです。メーカーさんも分かっているのです。

実務的に予約を取るだけの形式的なイベントでかなり大きな会場を借りて、ガラガラのお客さん
(ショップオーナーさんです)が消極的に予約をすることの無意味なことを。今年で空中分解です。

私はそれがいいとは思っていません。シーズン外(キャンプ中なので難しいかもわかりませんが)

なので、スター選手などを招待して出来るだけお祭りちっくにカーニバルとなれば良かったのですが。。。。

まだまだいろいろと課題がたくさんあって、もっと【キテレツ】で【型破り】で前衛的な発想をする

リーダーがほしいと思います。ちょっとやそっとでは長い間蓄積された風習・商取引の習慣改革は

改善されません。