グラブを買うかバイクを買うか悩んでしまうこと自体、とても脳みそでは理解できない!

バイクは100cc以上の新品である。なんなら中古の自動車も買えてしまうかも、である。

そんな事実を最近知ってしまって、とてもショッキングな現実を今更ながらかみしめている。

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       カタログ上の一番上段で左から2個目、品番で言うとXPG3になります。


先日、硬式グラブの買取りがあった。弊店ではあまり取扱いが少ないビンテージのグラブである。

45-50年ほど前のローリングスです。新品・未使用・タグ付・箱(ボロボロです)が付いたグラブ

だった。売主様が子供の時(私と同世代)、買ってもらった思いである貴重な逸品です。

阪急百貨店のお得意様外商部から直接買われた模様で、パンフレットも入っていた。いろいろと

お話を聞いていくうち、通常はビンテージやプレミアものというものは一般価格とあまり変わらない

査定額ですが、少し私も気持ちが入ってしまい、トータルで18.500円ほど費用をかけました。

さて、いくらのお値段で売るか?思案をしました。結果としては当時の販売価格で22.000円と

しました。あまり儲けのないグラブですが、定価以上のお値段で販売することにはやはり抵抗が

ありました。45-50年を経て同じ値段です。

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さて、当時の価格で22.000円とは? 

軟式グラブはこの価格の10分の12.000円前後です。

一番わかりやすいのが、大卒初任給だと思い、調べました。そして大ショックを受けてしまったのです。なんと10.000円を切ります。1ヶ月です。単純にこのローリングス硬式グラブは大卒初任給

2か月分以上の価格だったのです!現在をおおよそ200.000円としたら、その額まさに400.000円。

バイクや中古の車が買えるといったのはこのことだったのです。400.000円でグラブを買う。

どうですか?昔は物の価値観も異なり、今のような世知辛いデフレの時代を過ごす若者の感覚とはほど

遠い古のよき日があったような気がします。ザ・昭和ですなあ、モノに憧れ、モノを手に入れること

に情熱を注ぐ(若者は車を持つことがステイタスでした)時代も終わり、カーシェアなるものまで出現

しました。物欲がない?いいことなのかそれとも。。。。。おじさんにはわかりましぇん。