もうあと2日経てば中国・台湾は春節となり、恐らく大陸からかなり多くの人たち

が押し寄せると思われます。この日本の寒さにはびっくりされることと思います。

さて、ここ最近はグラブなどのことについて記述しており、その流れで今度も

中古のグラブをどうやって調整しているかを少しだけご紹介したいと思います。

 

買取りさせていただいたグラブは新品や未使用品も多数ありますが、

一般に中古グラブは550gで軽いといわれています。(硬式内野手用)おおよそ550-650gが

目安となります。外野・投手用でもう少し重く、プラス50gでしょうか。

(ウェブ種類により異なります)

外国製のグラブはもっと重い場合が多く、800-900gなんていうのもあり、さらにデカイので

日本人の手には合っていないことが多くあります。

中古グラブはメンテナンス時に計ることがあり、本当に状態によりいろいろで

その重さによってもメンテナンスの方法を変えてゆきます。例えば10年もほったらかし

だったグラブは全てがカピカピに乾燥しており、500gを切る場合があります。この場合、

2-3種類のオイルを段階的に塗ってゆきます。逆にオイルベタベタで重いグラブも多々あり、

これは大変です。まずはオイルを抜く作業からはじまります。

オイルを抜くといっても単車からガソリンを抜くようなことではなく、落としてゆく

ということになります。特殊な洗剤を使ってオイルを段階的に落とします。最終的には

内部まで出来る限り落としてゆきますが、4-5日はかかってしまうので、一般的な作業

ではありません。

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一度ご自身のグラブを家庭で量ってみてください。
600
g以上だと、それはオイルの塗りすぎかもしれません。重いことと軽いことはともに守備

に弊害が生まれます。
打球を追って20m以上走る外野手のグラブは軽いほうがいいと
思いますし、(イチローのグラブは激軽です!)
内野で軽すぎるグラブ使用すれば
打球に負ける事となってしまいます。バランスが大切です。
ただ、中には内野でも待ち受け取りを得意とする方などは逆に重めをあえて使われることも
あるそうです。バットの重さに数グラム単位でこだわる方がおられますが、グラブの重さもご検討下さい。

 

また、グラブの内部で手のひらが当たる部分、平裏部と呼びますが、

この革も乾燥するとカピカピしてきてひびが入ることが多いです。原因は手の汗です。

一旦ひび割れするともう戻すことはできませんので、平裏部も汗を乾かして後、

オイルを少しだけ塗ってください。ひび割れのケアの最終手段は乾燥させてヤスリがけ

という荒業もありますが、慣れた方でなければ、他の部分も削ってしまい、ワヤになります。

乾かすことが大切ですが、レザーローションでケアしてください。保管方法ですが、

ボールはソフトボールがいいです。これを挟んで、ラップでグルグルと巻いてください。

次の使用予定の前日までこれで保管、前日にはラップをほどいて、パシパシして慣らしてから

パコパコして可動部を動かして(親指付け根と小指付け根)明日に備えてください。