ここ3回はグラブや野球に関してのコメントを載せており、このページに関しては

訪問者が多く見受けられました。やっぱり野球用具について記事を書くことが、一番

いいアクセスに繋がるのだなあ、と思う次第です。ということで、今回もグラブ

について私が知る範囲でお伝えしたく思います。

 

素人である自分にとってはこれが正解なのか、あほなことなのかは分からないのですが、

(修理・メンテナンスはプロ職人にお任せしており、無茶なことは致しません。ご安心を)

毎日持ち込まれる中古グローブをメンテナンスして、店頭出ししております。

中古グローブで一番肝心なことは実は「グリス」ではないかなあ、と感じています。

ただ、油が入っているだけではなく、表と裏の革を繋ぐ接着剤の役割が大きいです。

中古の場合はこのグリスが大抵乾燥してカピカピですので、表と裏の革が離れていて

型崩れしています。いろいろと影響を及ぼしますのでまとめると、

  1. 捕球時にいい音が出ない

  2. ポケットにコブが出来て正確なキャッチングが出来ない

  3. 革が一体化していないので革が弱くヘタリが出てしまう

  4. 一旦ついた癖が直らない

  5. 革が弱いということはキャッチングの際、痛い

こんな症状があると思われます。新品のグラブで油ジミがポケット部分に見受けられる

ことがありますが、逆にそれだけグリスが充満している証ですので、あまり気にされない

でいいのかなあと思います。

CIMG8432

ということで、一度ご自分のグラブを見直してみませんか?

難しいようですが、理屈を考えるとなんとか自分でも対処できるのではと思います。

あごのレースと土手上のレースの2本をほどくだけでパカン!と開きます。1本で

間に合うかもしれませんが、2本のレースが必要です。開いたらまずは今あるグリス

をバターナイフのようなものでこそぎ取ってください。中で小さくダンゴ状になって

います。その次に新しいグリスを補充しますが、出来るだけ温めた状態がベストです。

トーストにバターを塗る感じです。レースで閉じたら終了ですが、実はここからが本番です。

まだグリスが温かいうちにボールまたはパシパシ棒でポケットや土手部分をきつめに叩いて

2枚の革が圧着して馴染むようにしてください。2枚が馴染むことで、あらためて「型」も

見直せますし、少しリセットできます。このチャンスに型を修正してください。

こんな感じです。皆様、チャレンジしてみられては?