ここ3回はグラブや野球に関してのコメントを載せており、このページに関しては
訪問者が多く見受けられました。やっぱり野球用具について記事を書くことが、一番
いいアクセスに繋がるのだなあ、と思う次第です。ということで、今回もグラブ
について私が知る範囲でお伝えしたく思います。
素人である自分にとってはこれが正解なのか、あほなことなのかは分からないのですが、
(修理・メンテナンスはプロ職人にお任せしており、無茶なことは致しません。ご安心を)
毎日持ち込まれる中古グローブをメンテナンスして、店頭出ししております。
中古グローブで一番肝心なことは実は「グリス」ではないかなあ、と感じています。
ただ、油が入っているだけではなく、表と裏の革を繋ぐ接着剤の役割が大きいです。
中古の場合はこのグリスが大抵乾燥してカピカピですので、表と裏の革が離れていて
型崩れしています。いろいろと影響を及ぼしますのでまとめると、
捕球時にいい音が出ない
ポケットにコブが出来て正確なキャッチングが出来ない
革が一体化していないので革が弱くヘタリが出てしまう
一旦ついた癖が直らない
革が弱いということはキャッチングの際、痛い
こんな症状があると思われます。新品のグラブで油ジミがポケット部分に見受けられる
ことがありますが、逆にそれだけグリスが充満している証ですので、あまり気にされない
でいいのかなあと思います。
ということで、一度ご自分のグラブを見直してみませんか?
難しいようですが、理屈を考えるとなんとか自分でも対処できるのではと思います。
あごのレースと土手上のレースの2本をほどくだけでパカン!と開きます。1本で
間に合うかもしれませんが、2本のレースが必要です。開いたらまずは今あるグリス
をバターナイフのようなものでこそぎ取ってください。中で小さくダンゴ状になって
います。その次に新しいグリスを補充しますが、出来るだけ温めた状態がベストです。
トーストにバターを塗る感じです。レースで閉じたら終了ですが、実はここからが本番です。
まだグリスが温かいうちにボールまたはパシパシ棒でポケットや土手部分をきつめに叩いて
2枚の革が圧着して馴染むようにしてください。2枚が馴染むことで、あらためて「型」も
見直せますし、少しリセットできます。このチャンスに型を修正してください。
こんな感じです。皆様、チャレンジしてみられては?